障害を持つ方や介護を必要とする方が、最低限の生活を送るのではなく、いきいきとした自分らしい人生を過ごせるような施設やサービスを目指し、「まごころランド」は平成21年に設立しました。障害福祉サービスや介護保険サービスを提供し続け、有田川町上中島に事業所を移してからは放課後等デイサービスも行っています。

「まごころランド」は設立時から3つの目標を掲げています。

1. 1介護タクシーによるお年寄りや障害を持った人たちの移動手段を確保し、自由に外出ができるようにサポートする。
2. 2障害を持った子供たちの学童保育所を設立し、子供たちの支援とご家族のサポートを行う。
3. 3障害を持った子供たちの卒業後の働く場所をつくり、休日も受け入れ可能でご家族が安心して預けることができる施設を立ち上げる。

ご利用者さまの支援もあり、すでに実現に至っている目標もあります。そして、今後は社会福祉法人に移行することで、あらゆる在宅サービスが受けられるような体制を整えていきたい、と考えています。

最終的には有田郡市初の入所施設、お年寄りのデイサービスや特養（特別養護老人ホーム）、児童発達支援センターなど、幼児から大人まで、親も子どもも安心して地域で暮らせるような施設をつくる。それが私たちの夢であり、課題です。同時に、ボランティア組織の立ち上げなど相互扶助システムも整え、保険を利用するだけでは不可能だったサービスやサポートにも取り組んでいきたく思います。

視覚障害者の授産施設、老人保健施設、特養、在宅のケアマネジャー、病院の相談員など、介護業務に携わって数十年。さまざまな現場で、そしてさまざまな立場から、多くの利用者さまや患者さまと交流を持たせていただきました。

無表情だった方がふと笑顔を見せた時。食事介助が必要な方が自分で食べられるようになった時。共に喜びを分かち合えた数々の瞬間は、私の人生で掛け替えのないものであり、“一生涯介護の道”へ導かれた所以（ゆえん）の一つです。

障害を持つ方や介護を必要とする方が最低限の生活を送るだけではなく、いきいきと充実した毎日を過ごせるためのお手伝いをしたい。その思いを実現できる介護施設を目指して、「まごころランド」を立ち上げました。

「まごころランド」という国の中では誰もが主人公。そして自分らしい人生が実現できる。そのことを目標に、私たちは利用者さまとそのご家族に寄り添い、見守り、一緒に悩み、幸せになるためのお手伝いを精いっぱいさせていただきます。

まごころランド代表　高垣千恵