2年前、社会福祉法人と株式会社の違いはなんだろうと言う素朴な疑問からこの道は始まりました。
なぜ同じことをしているのに営利法人と言われるのだろう・・・なぜ、車も何も寄付の申請が出来ないのだろう?
社会福祉法人は私達にとっては、富士山より高い山のような存在で、とても登れるなんて考える事も出来ませんでした。でも、本来1億円の資産がないと設立が出来なかった社会福祉法人が法律の緩和により、5年間の地域での実績と、1000万円の資産と建物を建てると言う3つの条件がそろえば、申請が出来る可能性があるとわかり、私の心に火がつきました。まごころランドサポートチームの方々に、思い切って相談してみました。初めはまた思いっ切った事をと思っていた方々も、1か月たっても変わらない私の熱い思いに、一緒に頑張っていく事を約束してくれ未知のまるで樹海のような道に、一緒に一歩を踏み出しました。
まずは、私達の思いに賛同して一緒に頑張ってくれる理事や評議員になってくれる方をお願いしないといけないのですが、なかなかの苦戦を強いられました。県庁へ提出するために必要な印鑑証明や戸籍謄本に戸惑いを感じる方も多く、でも最終は、本当にまごころランドを応援していこうと思って下さる方達でかためる事が出来ました。あーしたい、こーしたいとの思いや夢はたくさんあるものの、それを実現するための、しっかりとしたビジョンや根拠を示す事をたくさん指示されました。やる気と、行動力だけで突き進んで来た7年間、根拠を具体的に数字で示す事は、苦手中の苦手な事でした。でもそれを1つ1つ乗り越える事を通して、ただ、私自身の夢をかなえる為に突き進めばよかった株式会社と違い、社会福祉法人千翔会としてのまごころランドは、私の夢を地域の方達の夢となるようにしっかりと伝え、共有できる事に力を注ぎ賛同を得て地域の方達と一緒に実現していかなければならないんだと言う事が少しずつわかりました。
山あり谷あり崖っぷちありの本当に長く険しい道のりでした。何度折れそうになったかわかりません。でも、たくさんの人達に応援していただき、社会福祉法人の設立という偉業を成し遂げる事が出来ました。
みんな優しい・・・本当に優しい・・・
県庁で認可証をいただく時に言われた言葉です。
「この書類全てから非常に熱意は感じました。でも、これからは、あなた一人の熱意だけではだめですよ。社会福祉法人は社会の財産です。あなたの熱意を地域の方達にしっかりとわかってもらい、賛同を得ながら頑張ってください。株式会社であった今までとは違います。今日がスタートですが、これからの道はもっと険しいです。でも絶対に、地域の人達の同意を得て事業をすすめていく事を絶対に忘れてはいけません。自分達が願って社会福祉法人になったのですから!」
責任は重大です。社会福祉法人になるために必死で2年間頑張ってきましたが、今その責任の重さをあらためて実感しています。
年をとっても、どんなに障害が重くても、住み慣れた地域で大好きな人達と暮らし続けたい・・そんな当たり前の願いをかなえる為、社会福祉法人千翔会「まごころランド」はあらたな歴史を刻んで行きます!