平成27年11月7日(土)京都平安ホテルで、全国重症心身障害児者を守る会、近畿ブロック研修会が開かれました。
来年4月に、全国重症心身障害児者を守る会の和歌山県支部長に就任する事を決意しての初めての研修会でした。
全国重症心身障害児者を守る会は、各県に支部があり、国立病院部会、在宅部会、法人施設部会があります。和歌山県では、和歌山病院に和歌山県支部と国立病院部会と在宅部会のの2つの部会が置かれています。
相談支援専門員として、いろいろな支援に入らせて頂く中で、声をあげる余裕もなく、在宅で頑張る、重症心身障害児者と親達がたくさんいる事を知りました。
和歌山県の支部長として、在宅で頑張る人達の声をたくさん聞いて、もっともっといろいろなお手伝いが出来たらと思います。
研修会では、まず初めに、中央情勢報告。
現在の障害者手帳を持っている障害者数は、身体障害は400万人、知的障害は74万人、精神障害は320万人であり、その中での重症児者は43000人、守る会の会員数は12000人弱との事。会員数は少ないものの全国大会等に天皇陛下のご臨席をたまわる事があるとの事。数ある障害者団体等の中で、なぜ天皇陛下が心にとめて下さるのか・・・それは、守る会が自分達の子供達を守るだけではなく、世の中で一番弱いものを一人ももれなく守ると言う、守る会の理念があるからだとの事。
副会長の高木氏は、自分達の子供達を理解してほしいと訴えるだけでなく、笑顔と、感謝ともう一つ何かをすれば、必ず周りは変わると言われました。
ない物探しではなく、ある物探しをする事、相手と過去は変えられないけれど、身分と未来は変えられる、人はみんな自分の人生の主人公であると、熱く語られました。
その後、和歌山病院療育指導室の指導員の方とお話をしたのですが、和歌山病院に入所を希望する人がなかなかなく、堺等の大阪から希望して入所されるとの事
どうしてだろうか・・・・在宅で重症の障害児者を育てている人はたくさんいるのに、なぜ、和歌山県では入所を希望する人がいないのだろうか・・・・いろいろ考えた結果、一つの考えに行き当たりました。
そのキーワードが、まごころランドの「住み慣れた街で、大好きな人達と住み続けたい・・・そんな当たり前の願いをかなえるため、まごころランドは有田の街を走り続けます。」ではないでしょうか・・・
重症の障害者となってしまい、母子ともに将来の不安にさいなまれながら、病院と家との往復の毎日・・・学童期になっても、他の障害児のように学校に通う事も出来ない子がたくさんいます。いつもいつも命を守る事に必死です。介護をする親はどんどん高齢化し、それでも、遠い施設に入れてしまうのは忍びなく・・・
今子供を施設に入所させている親たちも、いろいろな理由から、断腸の思いで手放しました。日々の命を守る事への心配はなくなったもの、親亡き後の心配は無くなりません。
他の障害児たちのように、重症心身障害児者も自宅の近くで、支援を受けながら、自宅と施設を行ったり来たりし、最終親の限界を周囲が見極めて、誰もが納得する形で施設入所が出来れば、きっとみんなが幸せなのだと思います。
施設は重症の障害児者にとっては最後の砦なんだと強く訴えられていました。
私達まごころランドは、誰もが地域で自分らしく生きていくことをお手伝いします。誰もが幸せに生きていく地域をめざして、まごころランドは、これからも走って行く決意を、新たに出来た一日でした。
まごころランドは、有田郡市を中心に、ヘルパー派遣、介護タクシー、放課後等デイサービスを行っています。来年には、社会福祉法人を設立し、就労継続支援B型事業所、生活介護事業所をオープンさせます。
3歳から100歳まで、ライフステージに応じたニーズに対応します。
どんな小さな事も、お気軽にお問い合わせください。
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