昨日の土曜日、ある利用者さんの担当者会議がありました。
ご家族を初め、主催者であるケアマネさんはもちろん、各サービス提供の責任者、民生委員、役場の担当者も集まっての会議でした。
Aさんは、ずっと夫と二人暮らしで、その夫をこの冬に病気で亡くしました。
Aさん自身も病気がちで、病院通いも多く、Aさんの夫は、亡くなる寸前までAさんの事を心配していました。
子供さんは遠方に住んでおり、生活の何もかもを夫に依存していたAさんは、突然一人での生活を余儀なくされ、生活の全てにおいて、戸惑う事ばかりでした。
不安が強くなり、子供さんや親戚だけでなく、多くの方に心配をかけるようになりました。
昨日の担当者会議では、子供さんの大変な状況もわかりながら、でも今のままでは一人での在宅生活は破たんしてしまいます。
特効薬を見つけられないまま、ただ時間が過ぎて行くようでした。
でも、最後には少しずつみんなが歩み寄り、ほんのわずかな光を見出し、そこにかけてみようと言う事になり、会議は終わりました。
家族も大変、事業所も大変、ケアマネさんも大変、でも、ご本人も大変・・・
こんなケースはなかなか、話し合いも先には進みません。
でも、私達サービスの事業所がどんなに頑張っても家族にはなれず、家族の大変さはわかりつつも、関わりをお願いするしかない事も多々あります。
住み慣れた場所でずっと生活をしていきたい・・・その願いをかなえるためには、ご家族も含めて、関わる全ての人達の連携が必要となってきます。
「連携」とは相手の立場を尊重し、相手を思いやる所からしか生まれないと、私は思います。
ご本人の思いだけではなく、ご家族の思い、ケアマネさんがどんな思いで、このケアプランを作ったのか、他の事業所がどんな苦労をして関わっているのか、そしてその中で、自分達の事業所がどう関わるべきなのか・・・
ご家族とお年寄りの両方の思いをかなえるのは難しい事です。でも、その方に関わる全ての人が思いを一つにして関われば、きっといつかは明るい方向に道は開けると信じています。
こんなに多くの人達が思いを一つに関わっている事を伝えられるのが担当者会議です。
会議を開催するケアマネさんはとても大変です。だからこそ、ケアマネさんに寄り添い、より充実した会議にしなくてはと思います。
ケアマネ歴10数年の私は、やっぱりケアマネさんの苦労がわかるから・・・(*⌒∇⌒*)
「介護は一人では出来ない、チームで連携を取りながら進めていく」これが私の信念であり、ヘルパー全員に伝えている事です。
一人の利用者宅へ訪問に行ったら、自分一人の仕事で終わらすのではなく、次に行くヘルパーの事を考えて仕事をするようにいつも言います。
次に仕事をする人の事を思う事で、利用者さんへの介護がつながって行きます。「報告・連絡・相談」古い言葉ですが、とても大切な事です。(=⌒▽⌒=)
まごころたぬきの弟が、信楽より、まごころランドに来ました。この2匹のたぬきのように、いつも穏やかに、いつもまん丸い笑顔でいたいと思います。 (°∀°)b