以前から依頼はありましたが、介護タクシーに乗るまでが非常に困難な状態の方からの依頼がここ最近、増えています。例えば、山のきつい傾斜の上に家があり、歩けない状態ではとても下まで降りれない、もちろん、病院にも行けない・・・先日は、自宅にホームエレベータ―が設置されているのにも関わらず、痛みの為に足を曲げる事が出来ず、階段はとても急で、曲がり角があり、ストレッチャーを2階まで運んで行く事が出来ません。病院に行かなければ、痛みの原因も分からず、治療も出来ません。ご本人、ご家族、ケアマネージャー、訪問看護の事業所、そしてまごころランドと多くの人が集まり、あーでもない、こーでもないと言いながら、方法を論議しました。
実際にまごころランドの車いすも持参し、エレベーターに乗せてみたりしながら、なんとか外に出れる方法を考えました。そして当日、吉備の消防署から簡易担架をお借りし、力持ちの介護タクシーのドライバーを2人連れて行き、ケアマネージャー、看護師さん、ご家族とみんなで協力して、なんとか、１階まで降ろす事が出来ました。
１階に置いたストレッチャーに無事乗れた時は、本当に感動でした。
少しでも体を動かすと激痛で泣いていたおばあちゃん・・・でもこの日は少しも痛くなかったと笑顔で何度も「ありがとう」と言ってくれました。病院でレントゲンを撮った結果、骨折しているとわかり、その後手術となりました。退院の時も、私達にまかせて下さいね。
まだ若い時は、自分が介護が必要になる事なんて考えずに家を建てます。年を取って改造が必要になると、出来る限りバリアフリーの状態を目指します。でも、自分がどんな病気にかかり、どんな障害を持ち、どんな介護が必要になるのかは誰にも予測できません。介護事業所である私達の心と手が絶対に必要なのだと思います。
まごころランドの介護タクシーのドライバーは５人となりました。いずれも、「気は優しくて力持ち」 です。ドライバー３人で自宅から連れ出してほしいと言う要望にも答える事が出来ます。
今後も、有田に住む人達の為、頑張って行きたいと思います。
